嫌なことを後回しにした方が全体の作業効率が上がる理由
やらなきゃいけないことを後回しにしてしまい、自己嫌悪に陥る。
そんな経験はありませんか?
私はありまくりです。
私は、子供のころから夏休みの宿題を31日にまとめてとりかかるような、後回し大王なので、いつも「なんでさっさと終わらせられないんだろう」と自問自答しています。
ここ最近も、TODOリストの中にずっと残り続けている項目があります。
「歯医者の予約をする」です。
いや、分かってるんです。
歯は大事です。
早ければ早い方がいいのも分かっています。
虫歯が命に関わる場合があることも分かっています。
でも、行きたくないんです。
私心の中に、小さなおっさんが、
「行きたくないでござる!!!!!」
と言いながら、ドっかと腰を下ろして居座っていいるので、いっこうに予約をする気が起きず、嫁からも、「はよいけや」と急かされていました。
そんな折、最近読んだ本に書いてあったことが目から鱗の発想でした。
「スタンフォードの心理学講義人生が上手くいくシンプルなルール」という本なのですが、そこにこう書かれています。
「TODOリスト」の中に負担を感じる難題が一つあると他の「やらなければならないこと」が輝いて見えることを発見しました。
最も気がかりに感じていること以外のタスク(作業)を「休憩(ブレーク)」と位置づけ、やるべきことを終わらせる”絶好のモチベーション”と考えればいいのです。引用:スタンフォードの心理学講義人生が上手くいくシンプルなルール
著:ケリー・マクゴニガル
監訳:泉 恵理子
日経BP社
おおおおう。
なるほど。
引っ越しの準備をしているときに卒業アルバムをみつけると、しばらく手に取って眺めてしまう心理がありますが、それを利用しろということですね、先生。
確かにここ数週間の私は、「歯医者を予約する」という難題から目を背けるために、リストに書かれた他の項目を一生懸命こなしました。
歯医者に行くぐらいなら、机の周りの掃除をするぐらい屁でもありません。
そっか。
嫌なことを後回しにすることで、かえって他の作業の効率があがるんだ。
逆転の発想とは、このことでしょうか。
この考え方は、なんでも先回りして余裕を持てる方には向いていないかもしれませんが、私のような後回し大王にはとても向いていると思います。
ぜひお試しあれ。
ちなみに、私はつい先ほど歯医者の予約をしました。
TODOリストの一番上に、「大掃除をする」という項目が追加されたので、大掃除を済ませるぐらいなら、歯医者に逃げたほうがマシだと感じたからです。
これからしばらくは、大掃除から目をそらすために他の作業を頑張る予定です。