営業マンやコンサルタントが顧客から専門家として尊敬される方法
もしあなたが、自分自身で商品を売る立場にいるならば。
例えば、営業マン、士業(税理士、行政書士、社会保険労務士等)、サービス業(美容師、整体師など)、先生業(コンサルタント、コーチング)などに当てはまるなら、ここに書かれていることは重要です。
ここに書かれた方法を試すだけで、報酬が何倍にもなる可能性があります。
誰だって素人より専門家から商品を買いたい
誰だって、商品やサービスを購入するときは、素人より専門家から購入したいと考えます。
病気で手術をするなら、昨年医大を卒業してばかりの医者より、医療の最前線で20年活躍している経験豊富な医者にやってもらいたいし、家の外壁を塗り替えてもらうなら、18歳の金髪のお兄ちゃんより、35歳のベテラン職人にお願いしたいものです。
大抵の商売にあてはまるはずです。
専門家は嫌だ。素人のほうがいい。そんなサービスは、僕が知る限り風俗嬢ぐらいなものです。
なので、もしあなたが、有料のサービスを提供しているのなら、専門家として扱われるだけで営業せずに売れるし、報酬は高くなるし、理不尽なクレームは減るしでいいことづくめです。
では、専門家として扱われるにはどうすればいいか。
一般的には、これまでの実績を見せる、有名人から推薦をもらう、公的な資格や証明書を見せるといった方法が考えられます。
しかし、能力は間違いなくあるのに、そうやって証拠として見せるものがない場合はどうするか。
そのときは、超能力を見せればいいのです。
具体的には、「透視」と「予言」です。
1.透視
ここでいう透視とは、
「言葉にしなくてもあなたのことはまるっとお見通しだ」
いう能力です。
分かりやすい例は、他人の顔色を見ただけで、「あんた肝臓悪いでしょ。あと便秘気味だよね」と体の悪いところをズバズバ言い当てられる医者です。
外来患者を診察せずにあてずっぽうで診断されるのはたまりませんが、たまたま飲み屋で隣に座った人にこれをやられたら、「なんで分かったんだ。すげえなこの人」
とびっくりします。
透視というと難しいようですが、実際に専門家としての能力があれば、言わなくても分かることって結構あるはずです。
例えば、ベテランの美容師さんなら、お客さんの髪質やつむじの位置なんかを一目みれば、
「いつも右側の髪だけはねちゃいませんか?これドライヤーだけじゃおさまらないですよね」
なんてことを言い当てられます。
私の場合だと、ホームページの構成と中身を一通り見せてもらえれば、毎日どのぐらいのアクセス数があって、滞在時間は何分ぐらいでスマホとPCの割合がどれぐらいかなんてのは大まかに検討がつきます。
これが透視です。
2.予言
専門家として扱われるためのもう一つの方法は予言です。
専門家が最高にリスペクトされるのは未来のことをズバリ言い当てたときです。
はるか昔、日食や月食を予言した占星術師は、神の使いとして奉られたなんて話を聞いたことがあると思いますが、つまりは、それです。
その道の専門家なら当たり前に分かることでも、素人には神がかった能力のように思われます。
といっても、大層なことを言う必要はありません。
専門家にしか分からない、近未来に当然起こるちょっとしたことを、教えてあげればいいのです。
例えば、整体師の場合。
「今日から毎日首のストレッチをして下さいね。3日ぐらいサボると、またすぐに頭痛が来ますよ」
こう言われた患者が、先生の言いつけを守らずに本当に頭痛に襲られると、
「うわあ、マジだ。あの先生スゲー」
となります。
美容師だったら、
「雨の日は、左側のここだけ跳ねちゃうと思います。なので、湿気の多い日はワックスを多めに使って下さいね」
なんていうのも、予言です。
リフォーム会社だったら
「この壁のココ。亀裂ありますよね。これ、近いうちにもっと大きくなりますよ」
なんてことを言えます。
未来のことを言い当てられるのは超人です。
言い当てられた人は、その超人を盲目的に信用します。
言割れた通りにお金を払います。
カルト宗教やエセ占い師が、これを巧妙に利用しているのはご存知の通りです。
もし、専門家としてのポジショニングを作りたいのならば、透視と予言を上手に使うことを考えてみてください。
兄弟の歯の状態を言い当てた男
最後に、透視と予言について僕が体験した不思議な出来事をお話しします。
母の記憶によれば、僕が6歳、姉が9歳のとき。
母と三人で電車に乗っていると、隣に座っていた男性が、突然話しかけてきました。
そっちのお姉ちゃんは、素晴らしい歯だね。
そんなにいい歯は滅多にいないよ
でも、坊やの歯は弱そうだね。ちゃんと歯磨きしないとすぐ虫歯になるよ。
はた目から見たら、不審者です。そのときの母も、あいまいに返事すると僕達を連れて、すぐに隣の車両に移りました。
しかし、あなたのお察しの通りこの人は超人でした。
この出来事の後、姉は、抜けた奥歯の乳歯を医師会か何かに寄付したのですが、それが素晴らしい歯だったらしく、賞をもらって新聞で表彰されました。
そして、40歳を過ぎた今でも、虫歯一本ありません。
一方、僕の私の歯は虫歯に弱く、今では奥歯のほとんどが銀歯に代わり、神経を抜いた歯も4本あります。
電車の中でパッと見ただけで、兄弟の歯の性質を見透かし、将来の状態を予言したあの男性はなんだったのか。
もしあの男性が、今でもどこかで歯医者をやっているのなら、たとえ1時間電車に乗っても僕は通います。