囲碁とグーグルから分かる、未来へのＳＥＯ対策

このページでは、グーグルという企業が目指している世界を見ながら、あなたのホームページが将来にわたって検索エンジンに評価され続ける方法を紹介します。

先日、囲碁の天才プロ棋士「イ・セドル」対人工知能ソフト「アルファ碁」の対局がありました。
対局の結果は、人工知能が4勝１敗。
オセロ、チェス、将棋に続いて、とうとう囲碁までも、コンピューターが人間を圧倒したことで、歴史的な出来事として驚かれています。
この囲碁の人工知能ソフト「アルファ碁」を開発したのは、あのグーグルの子会社です。
なぜ、グーグルは検索エンジンの会社なのに囲碁のソフトを開発したのだろう。そんな疑問が沸いてきます。

グーグルの事業

囲碁ソフトに限らず、グーグルは、他にも沢山の事業を進めています。

スマホＯＳのアンドロイド

ブラウザのChrome

メールサービスのGmail

動画サイトのYoutube

地図サービスのグーグルマップ。

車を自動運転するグーグルカー

気球で世界中にネット接続を提供するProject Loon

図書館の蔵書をカタログ化する

気球Wi-Fi提供プロジェクト

一見すると、これらの事業に共通点はないように思えます。
IT最先端の会社が、面白そうなことに手当たりしだい参入した。
そう思うかもしれません。
しかし、そうではありません。グーグルは明確なビジョンをもってこれらの事業を行っています。

世界をより良い場所にするために

グーグルをはじめとするシリコンバレーの企業は、次の合言葉で事業を行っています。
「Make the world a better place.」
「世界をより良い場所にする」
この合言葉に対して、グーグルが出した答えが、グーグルの公式サイトに明言されています。

「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」
https://www.google.com/intl/ja_jp/about/

（１）情報を整理する

（２）世界中の人々がアクセスできて使えるようにする

これを達成すれば、世界はより良い場所になるとグーグルは信じているのです。
グーグルが行う数々の事業の全ては、この二つに照らし合わせると全て説明がつきます。
検索エンジンは、まさに、情報を整理して、世界中の人にアクセスを可能とする技術です。
今回の囲碁の人工知能研究は、人間の行動を理解して、最適な情報を提供するための研究です。
chromeやアンドロイドは、世界中の人々が情報にアクセスするために役立ちます。
図書館の本をスキャン、グーグルマップ、グーグルアース、youtubeなどの事業は情報の整理です。
気球でwi-fiを飛ばしているのは、世界の人々に情報を届けたいからです。

グーグルの検索エンジンが実現した世界

グーグルの創業者の一人であるラリーペイジは、グーグルが実現した社会について次のような話をしています。

アフリカの小さな村にジャガイモを育てていた農夫がいました。
あるときから、ジャガイモが次々と枯れてしまいました。
彼は、本で調べても理由が分かりませんでした。
そこで、町にでかけてグーグルで検索したところ、ウェブサイトの１つがアリが原因かもしれないと教えてくれました
書いてある通り木を燃やした灰をまくと数日後アリは消えていました。

困っている人が、検索エンジンで情報を手に入れ、生活を変えることができる。
これが、グーグルが到達した、現時点での世界です。

ＳＥＯ対策でやるべきこと

グーグルのビジョンを理解したうえで、話を僕たちに身近な、ＳＥＯに関することに移しましょう。
僕たちは、事業の売り上げを増やすために、ホームページのアクセス数を増やしたいと考えています。
そのために、検索エンジン対策（ＳＥＯ）を行うわけですが、ＳＥＯについてちょっと調べると、次のようなテクニックが沢山みつかります。
・１ページに5個以上のキーワードを入れなければいけない
・最低でも８００文字以上の文字数が必要
・沢山の外部リンクを獲得する（または偽装する）と上位表示する
しかし、どうでしょう。
理想の世界を目指すグーグルの活動を知ると、このようなテクニックが、あまりにも幼稚で、その場限りのものだということが分かります。
確かに、検索エンジンはまだ未完成の技術です。
なので、時には、このような小手先のテクニックが通用することもあります。
しかし、グーグルが理想の検索エンジンを目指して進化を続ける限り、小手先のテクニックはいずれ通用しなくなります。
実際、過去に「ＳＥＯの裏技」と呼ばれたテクニックは、いまでは全く通用しません。

検索エンジンに評価されるためには

あなたのホームページが、グーグルの検索エンジンに評価されるためにはどうすればいいのでしょうか。
答えは、「グーグルが目指す世界の実現に貢献する」です。
といっても、なにも難しいことではありません。
先程の農夫の話のように、情報を求めている人に、質の良い情報を提供すればいいのです。
例えば、整骨院のホームページならば、腰痛の原因をわかりやすく説明し、治療が必要な人に来院を促し、メールや電話で簡単に予約ができるサイトを作るべきです。
リフォーム会社ならば、過去の施行事例を見せ、明確な料金制度を提案し、法的な許可や資格を明示するべきです。
飲食店ならば、店の内装や外装、料理の写真を店、お店までの分かりやすい地図を載せ、ＳＮＳや口コミサイトなどで高い評価を受けるべきです。
情報を提供するブログならば、筆者の高い専門性を明示し、他のどのサイトよりも詳しく、分かりやすい情報を余すところなく提供するべきです。
つまり、あなたのホームページが存在することで、ほんの僅かでも世界がより良い場所になるのであれば、グーグルはその価値を正しく評価します。