士業が独立開業時に準備すべき集客・マーケティングツール
目次
行政書士や税理士、社労士、中小企業診断士などの士業が独立する際には、まず「どうやって信頼され、選ばれる存在になるか」が重要です。今回は、独立直後からしっかりと集客や広報ができるように、準備しておくべき基本的なツールをご紹介します。
まずは信頼の土台となるホームページを用意しましょう
ホームページは、あなたの専門性や実績を伝えるための重要な窓口です。問い合わせや相談の入口になるだけでなく、講演依頼や取材、業界関係者からのアクセスも期待できます。
SNSと連携させることで、あなたの情報がより多くの人の目に触れるようになります。特に近年では、X(旧Twitter)やFacebookを活用して情報発信する士業の方も増えています。
ホームページに必要な主なコンテンツ
- 専門分野や対応業務を紹介するページ
- 知識や実績を伝えるためのコラム・ブログ
- 事務所からのお知らせや営業時間の案内
専門コラムでは、例えば相続手続きや助成金制度、税務申告のポイントなど、あなたの知識や経験をやさしく伝えることで信頼感が増します。
独自ドメインで信頼度アップ
ホームページを作る際は、必ず独自ドメイン(例:○○-gyosei.jp)を取得しましょう。無料のホームページサービスでは、「〇〇.ペライチ.jp」のようなサブドメインになることが多く、士業としての信頼性を損ねる恐れがあります。
独自ドメインの取得費用は年間1,000円〜4,000円程度で、事務所名や名前に合ったものを選ぶのがおすすめです。
独自ドメインのメールアドレスも重要です
メールアドレスは名刺や書類に必ず記載されるため、「@gmail.com」などのフリーメールではなく、独自ドメインのメールアドレス(例:info@○○-gyosei.jp)を使うことで、より信頼感のある印象になります。
また、将来的にスタッフを雇う際にも、同じドメインを使うことで統一感を持たせることができます。独自ドメインのメールは、Gmailと連携してスマホでも利用可能です。
LINE公式アカウントで気軽な相談窓口を
BtoC向け業務を扱う士業(例えば相続手続きを扱う行政書士や、個人事業主向けの税理士など)にとって、LINEは非常に有効な連絡手段です。「まずLINEで相談したい」という方も多いため、公式LINEアカウントを作成してホームページに掲載しましょう。
プライベートのLINEアカウントを使うのではなく、業務専用の「LINE公式アカウント」を使えば、スマホ・PCどちらでも送受信ができ、安心して活用できます。
Googleビジネスプロフィールの登録も忘れずに
士業として地域の方々からの相談を受ける場合、「千葉市 税理士」や「船橋市 行政書士」など、地域名と職種で検索されることが多くあります。
そのときに、Googleの検索結果に地図と一緒に事務所名や営業時間、口コミなどが表示される仕組みが「Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)」です。
Googleビジネスプロフィールに登録するメリット
- 地域検索で事務所が表示されやすくなる
- 営業時間や連絡先がすぐに確認できる
- 口コミを通じて信頼感が高まる
登録は無料で、Googleアカウントがあれば簡単に設定できます。ホームページやLINE、メールと連携させておくと、問い合わせ導線としても非常に効果的です。
名刺にすべての連絡手段を記載
名刺は士業としての第一印象を左右する重要なアイテムです。以下の情報を記載することで、より多くの問い合わせにつなげることができます。
- ホームページのURL
- 独自ドメインのメールアドレス
- LINE公式アカウント(QRコードまたはID)
- SNSアカウント(必要に応じて)
- Googleビジネスプロフィールの情報
電話番号だけの名刺より、複数の連絡手段がある名刺の方が圧倒的に信頼されやすくなります。
まとめ
士業が独立する際には、単に資格があるだけでは選ばれません。信頼される情報発信の場としてのホームページ、連絡手段としてのメールやLINE、地域での検索対策としてのGoogleビジネスプロフィール、そして統一感のある名刺の整備が大切です。
これらの基本ツールをしっかりと整えることで、安心感のあるスタートが切れ、着実に信頼を積み重ねていくことができるでしょう。