顧客ターゲットの決め方
移動の手段は目的地によって変わります。
東京から大阪に行くなら新幹線に乗るし。
東京から博多に行くなら飛行機に乗ります。
集客も同じ。
手段は、目的地よって変わります。
目的地というのは、顧客ターゲットですね。
大学生がターゲットならインスタがいいかもしれないし、高齢者がターゲットならネットじゃなくて折込チラシかもしれません。
逆はあり得ません。
なので、集客方法を決めるには、まずはどんなお客さんをターゲットにするのか明確にすることから始めるべきです。
と、こんなことをセミナーやコンサルでしょっちゅう言ってるんですが、すると決まって、
「そのターゲットの決め方が分からないんです」、
という質問を受けます。
そこで今回は、いくつかあるターゲットの決め方のうち、
簡単なものを一つをお伝えします。
顧客ターゲットは、
「あなたが提供する商品に高い価値を感じてくれる人」
に設定する、というものです。
どういうことか。
いくつか例をあげまよう。
本場で修業したシェフによるフルコースのフランス料理は、
A)「お腹がペコペコの男子高校生」
B)「美味しい料理を食べることが生きがいのグルメな人」
どちらの人が高い価値を感じるでしょうか?
一級建築士によるオーダーメイドの一戸建は、
A)賃貸をやめて、初めて家を購入する30代の新婚の夫婦
B)今の家を取り壊し、年老いた両親と4人の子供が一緒に住める家を建てたい40代の夫婦
どちらの人が高い価値を感じるでしょうか?
お風呂場やエアコンのカビを除去するハウスクリーニングは
A)仕事が忙しく、滅多に家に帰らない独身男性
B)アトピー性皮膚炎の子供を持つ若い夫婦
どちらの人が高い価値を感じるでしょうか?
答えは、言うまでもありませんね。
全てBです。
商品に高い価値を感じてくれる人は、説明もそこそこに、気持ちよくお金を支払ってくれます。そして、感謝もしてくれます。
しかし、それほど価値を感じてくれない人は、理解してもらうまで一生懸命説明したうえで、結局断られるか、買ってくれるとしても値切られます。
そして、感謝もしてくれません。
これはお互いにとって不幸です。
あなたの商品に高い価値を感じてくれる人はどんな人でしょうか。
その人がターゲットなら、どんな施策をとることができるでしょうか。
集客方法は、ここから考え始めましょう。
僕が企業に入ってHP制作やネット広告の運用代行をするときも、クライアントと相談しながら、何度も何度も顧客ターゲットを考え抜きます。