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小さなお店・会社の「地域SEO戦略」

ここでは、カフェ、ラーメン屋、バー、居酒屋、花屋、整体院、塗装業、治療院、美容院など、地域に根差して営業しているお店の地域SEO戦略について解説します。

1.地域SEOは集客に直結する

下の画像は、千葉県津田沼周辺の、ある店舗のアクセス解析データです。(クロスラインのクライアント様なので、業種や店舗名はご容赦ください)
アクセスに占める検索ワードを並べたものですが、「津田沼」という地名が頻出していることが分かると思います。
店舗ビジネスのアナリティクス
店舗を構えるビジネスの場合、どんな業種であっても、このように、「地域名+業種」で検索されるケースが大半です。
これは、客が、その地域にあるお店を調べて、比較しようとしていることを意味します。
逆に言えば、「地域+業種」「最寄駅+業種」「地域+店舗名」などで検索結果に表示されないことは、その地域に存在しないのと同じで、集客する上で大きなハンデとなります。

2.地域SEOを成功させるには

実は、地域SEOを成功させることはそれほど難しくありません。
その地域に確かに存在し、そこで真っ当に営業しているお店がホームページを持っているのであれば、それだけで上位に表示されます。
googleをはじめとする検索エンジン側としても、地域のお店を探している人に、地域のお店を検索結果として表示することは、疑いようのなく最善だからです。
ただし。
これには、「その地域に確かに存在し、そこで真っ当に営業している」ことをgoogleに正しく理解してもらうことが条件です。
そのためには、自分でできる内部施策として下記の項目をきちんとクリアするべきです。
・titleタグやhタグの地名キーワード
・地域について書いたコンテンツ
・NAP(名前、住所、電話番号)の統一
・構造化データ
・Googleマイビジネスに登録
うちのクライアントのケースだと、これさえできていれば、遅くても半年以内に検索結果の3位以内に表示されています。

3.商圏の広さとSEOの効果について

商圏とSEO

3-1.「所在地」のSEO戦略

所在地の検索ワードは、実際に店舗を構えている住所、地名、最寄駅と、業種の複合ワードです。
例えば、もしあなたが船橋市に店舗を構えるリフォーム会社だったとしたら、「船橋市+リフォーム」、「船橋駅+リフォーム会社」、「京成船橋駅+リフォーム見積もり」、「元町+水周り工事」などのキーワードが挙げられます。
「所在地」と「業種」の組み合わせで、あなたの会社が上位表示されることは難しくありません
前述した通り、特別な手法を使わなくても、問題なく上位に表示されます。
というより、その地域で真っ当に営業している会社が、その地域の名前で検索したときに表示されないようでは、検索エンジンの意味がありません。
SEOはgoogleとの終わりなき戦いだと勘違いしてる方がいますが、googleは敵ではなく味方なのです。
もしあなたのお店のホームページが、「地名+業種」や「最寄り駅名+業種」で上位表示されない場合は、SEOの基本を根本的に間違えているか、ペナルティを受けている可能性がありますので、調べ直すことが必要です。

3-2.コアエリアのSEO戦略

コアエリアとは、ビジネスのメインターゲットとなる商圏です。
船橋市が所在地のリフォーム会社ならば、その周りの習志野市、市川市、柏市などがコアエリアとなるでしょう。
検索キーワードの例は、「習志野市+修繕」、「津田沼駅+リフォーム業者」、「柏市+内装業者」、「新小岩+トイレ工事」といったものが挙げられます。
所在地でのSEOが苦労せずに成功すると、次はコアエリアでも上位表示したくなるのが人情というものです。
しかし、店舗から離れた地域の名称で上位表示をするのは簡単ではありません、
これは、検索エンジンの役割を考えれば当然といえます。
あなたの会社が「船橋市+リフォーム」で上位表示に成功したように、他の地域には、その地域を所在地とする会社が存在し、そこが優先的に上位表示します。
また、検索をしたユーザーも、検索した地域と違う地域の情報など必要としていません。
つまり、検索エンジンは、その地域に存在しないあなたの会社のホームページを上位に表示する合理的な理由はないのです。
私もよくクライアントの社長さんに、「他の地域でも上位表示したいんだけど、何かSEOの裏技はないの?」と尋ねられますが、そのたびに「そんなものありません」と正直に答えます。
それで納得してくれる社長はいいのですが、たまに、悪質なSEO業者にひっかかって大金を払っていたりするので胸が痛みます。

4.やってはいけない地域SEO

4-1.地域名を羅列する

フッターやサイドバーに地域名を羅列しているサイトを見かけますが、これは効果がないばかりか、googleのガイドラインで禁止する「キーワードの乱用」に抵触します。

キーワードの乱用
ウェブページが特定の市町村や都道府県に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために市町村名や都道府県名を羅列したテキスト。
https://support.google.com/webmasters/answer/66358

キーワードの乱用
とはいえ、営業エリアを明示することは、SEO対策だけでなく、ユーザーの利便性にも役立つので、ある程度は仕方ないところがあります。
実際、これをやっているホームページはよく見かけるし、これが原因でペナルティを受けたという話も聞いたことはありません。
ただし、「h1タグ」や「タイトルタグ」に地名を詰め込むのは、明確なスパム行為として、厳しく判断されるので絶対にやってはいけません。

4-2.誘導(ドアウェイ)ページを作る

地域名だけを入れ替えて、同じ内容のページを大量に作ることは、「誘導(ドアウェイ)ページ」にあたり、これもガイドラインで禁止されています。

誘導(ドアウェイ)ページ
市町村名や都道府県名などの特定のクエリに対する検索結果で上位に掲載されるようにするために、サイト上の複数のページに類似のコンテンツを掲載したもの
https://support.google.com/webmasters/answer/2721311

誘導ページ
まれにですが、この誘導ページが成功して、あらゆる地域で同じ会社のホームページが上位表示しているケースを見かけます。
グーグルとしても、誘導ページと、地域別のページを明確に見分けることはまだできていないようです。
しかし、だからといって、同じように誘導ページを作って集客をしようと考えてはいけません。
検索アルゴリズムは日々進化しているので、近いうちにペナルティを課されてしまうことは目に見えています。
検索ペナルティを課されてから、上位表示を回復するのは並大抵の努力ではかないません。

4-3有料リンクを購入する

昔からリンクを購入して上位表示を試みることは禁止されていましたが、2013年のペンギンアップデートをもって、その効果は完璧に終了しました。
いまや、リンクの購入は、ハイリスク・ノーリターンです。
地域SEOに限らず、SEOのために有料リンクを購入することは絶対にやめましょう。
また、もし過去にリンクを購入したことがあるのならば、たとえ現在ペナルティを受けていなくても、すぐに外すことをお勧めします。
googleはリンクを購入して、検索エンジンを”騙す”ことは、罪が重いと考えています。

4-4.同業他社のスパム行為は報告しよう

もし、同業他社など、競合のホームページが上記のようなスパム行為を行っているのをみつけたとき、たとえそれが上手くいっているように見えても、絶対に真似をしてはいけません。
代わりに、スパム報告を行い、競合にペナルティが発動されるの楽しみにしましょう。
ちなみに、私のクライアント様の同業者がリンク購入などスパム行為をを行っているのをみつけたら、即座にスパム報告をしています。

5.コアエリアから集客する二つの方法

では、所在地以外の地名をキーワードに集客することは不可能なのでしょうか。
いえいえ、そんなことはありません。
次の二つが有力な方法です。

5-1.地域ページを作る

キーワードだけを入れ替えたページは誘導ページとみなされると前述しましたが、地域ごとに異なるコンテンツを用意できるのであれば問題ありません。
例えば、リフォーム会社や塗装会社などならば、施行事例を地域ごとでまとめるという方法があります。
次の図のように、地域名でカテゴリかタグを割り当てて、ブログ形式にまとめます。

【図】
リフォーム施行事例

  • 習志野市
    • 内装工事
    • 水周り
    • 壁紙
  • 市川市
    • 内装工事
    • 水周り
    • 壁紙
  • 船橋市
    • 内装工事
    • 水周り
    • 壁紙

こうすることで、誘導ページではなく、正しい地域ページを作ることができ、「地域名+業種+工法」などのロングテールキーワードで検索上位に表示されることが可能です。
今あるホームページに付け足すのであれば、サブサイトとして、ワードプレスで作るといいかもしれません。

5-2.リスティング広告を使う

SEOではありませんが、「関係のない地域の人に注目されたいのなら、お金を払って広告を出す」ことが、筋の通った考え方であり、グーグルもそれを推奨しています。
リスティング広告の使い方や詳細はここでは伝えきれませんが、他の地域から集客をしたいのであれば、リスティング広告の導入を検討するべきだと思います。
域SEOについてご相談したい方は、こちらからお問合わせ下さい。

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