メルマガが迷惑メールフィルタに弾かれないためにやるべき13の事
目次
メールマガジンやステップメールは、ネットマーケティングにおいてとても重要なツールです。
しかし、そのメールマガジンが迷惑メールフィルタに弾かれてしまい、読者に届かないことがあります。
特に、ヤフーメールやGmailなどのフリーメールのフィルタは近年どんどん厳しくなっていて、ダブルオプトインで申し込みを受けて、法令に従ってきっちり運営されているメールマガジンやステップメールでさえ、ちょっとしたことですぐに迷惑メールとして認識されてしまいます。
そして、いったん迷惑メールとして扱われてしまうと、そこから回復するのは簡単ではなく、ビジネスに大打撃を与えてしまいます。
ここでは、真っ当なメールマガジンがきちんと読者に届くために方法をお伝えします。
参考:迷惑メールフィルタの仕組み
1.グーグルのガイドラインを熟読する
グーグルは、メルマガを配信することを否定してはいません。
それどころか、きちんと運営されたメルマガが、きちんと届くように努力をしているとも言っています。
そこで、Gmailできちんと受信をされるためには、まず「一括送信のガイドライン」熟読して、googleの迷惑メールフィルタについて正しい知識を得るのが重要です。
以下に書いたやるべきことも、このガイドラインに従ったものです。
2.送信元を偽装しない
基本中の基本ですが、悪意はないのに、気づかないうちに偽装してしまっているケースもあります。
送信元、リターンメール、フロムメール。
これらのドメインは全て統一し、実際にipアドレスと同一である必要があります。
3.SPFを設定する
送信元を偽装していないことを証明するために、Gmailをはじめ迷惑メールフィルタの多くは「SPF レコードを公開」を推奨しています。
SPFとは、「なりすまし」を防ぐために、このメールがそのドメインから送信されていることを証明する仕組みです。
下記サイトで詳しく解説されています。
SPFレコードの公開
言葉は難しいですが、設定自体は簡単なので、必ず設定することをお勧めします。
4.送信のスピードを遅くする
短時間に大量のメールを送信すると、スパム判定される確率があがります。
さらに、エラーメールの割合が多いと致命的です。
一回に送るメールの送信スピードを遅らせることができるメール配信ツールを使っている方は調整をしましょう。、
5.煽り文句を入れ過ぎない
「今だけ」「人妻とセックス」「誰でも儲かる」なんていう煽り文句が繰り返されるのはスパムメールの典型的な特徴です。
こうした言葉は禁止ワードとしてチェックされているようです。
ただし、文脈によっては普通のメールでも一度や二度は禁止ワードを使ってしまうかもしれませんので、文脈の繋がりをみて判断しているのかもしれません。
禁止ワードが繰り返されると、「不審なメールとの類似点」が多いと判断されて、スパムフィルタに弾かれてしまいます。
特に、タイトルで使うと、高確率でアウトです。
どうしても使う場合は、本文中でたまに使うか、他の表現に置きかえることができないか見直してみましょう。
6.飾り罫線で装飾をしない
次のように、記号で装飾を施すのは、スパムメールでよくみられる特徴です。
‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
◆○★◆○★◆○★◆○★◆○★◆○★◆○★◆○
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これが「不審なメールと類似」していると判断されてしまうので、出来る限り使わないようにしましょう。
7.怪しいページへのURLを貼らない
怪しいURLへのリンクが一つでもあると、一発で迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあります。
これは、偶然ですが、次の出来事があったことでわかりました。
以前、うちが運営している他のサイトのメルマガで、同じくうちのサイトである「../abc.html」へのリンクをメルマガに載せたところら、いきなり迷惑メールフォルダに入り、次のメッセージがでてしまいました。
こんなことを言われる覚えはまったくなかったので、いやあ、焦りました。
確認してみると、そのサイトは最近SSLを導入しており、リダイレクト関係の設定が間違っていました。
すぐに設定を直したのですが、これ以降、「../abc.html」へのリンクが含まれたメールは、全て同じ迷惑メールフォルダに入ってしまうようになってしまったのです。
ただ、面白いのは、同じタイトル、同じ本文でも、「../abc.html」へのリンクさえなければ普通に届くのです。
また、同じドメインの他のページのURLも普通に届きました。
つまり、「../abc.html」だけがブラックリストに載ってしまったのです。
偶然でしたが、この出来事によってGmailは怪しいリンク先をページ単位でブラックリストとして登録していることがわかりました。
怪しいURLへのリンクを不用意に行わないように気をつけてください。
8.アフィリエイトURLを貼らない
怪しいリンクはともかく、アフィリエイトURLは貼りたい方も多いかと思います。
しかし、困ったことに、ガイドラインによれば、googleはアフィリエイトも嫌いです。
アフィリエイト マーケティング プログラム
アフィリエイト マーケティング プログラムとは、サイトへのユーザー アクセスを促進したサードパーティに対して報酬を支払うものです。残念ながら、このようなプログラムは悪質な不正業者を惹きつけ、百害あって一利なしである可能性があります。次の点にご注意ください。
ブランドがアフィリエイト マーケティングの迷惑メールと関わりを持つと、自分や他のアフィリエイトが送信するメールに影響する可能性があります。
アフィリエイトを監視し、迷惑メールを送信しているアフィリエイトがあれば削除する責任があります。
https://support.google.com/a/answer/81126?hl=ja
と、結構厳しい言い方です。
これによって、アフィリエイトURLを貼っているメールは、高確率で迷惑メールフィルタにひっかかります。
メルマガ経由でアフィリエイトをしたい方は、いったん自分のサイトに誘導してアフィリエイト商品を紹介するのがよいかもしれません。
9.フリーの短縮URLを貼らない
アフィリエイトを貼るのがダメなら短縮URLを使えばいいじゃないかと誰でも思いつきますが、そんなことは迷惑メールフィルタはは百も承知です。有名どころの短縮URLサービスはもちろん、google自身が運営している[goo.gl]でさえもスパムフィルタに弾かれてしまいます(だったら、なんのためにあるんでしょうかね、これ)(*[goo.gl]は2018年にサービスを終了しました)
短縮URLを使いたい方は、自分のドメインで短縮URLを発行できるツールを使うと、一発でスパム扱いされることはないようです。
*独自ドメインの短縮URLでも、転送先URLがアフィリエイトの場合はどうなのかわかりません。
10.リターンメールをこまめに削除する
宛先不明等で配信できずに戻ってくるリターンメール・エラーメール(バウンス・メールともいわれる)が送信数に対して多すぎるのは、リストを購入して不特定多数に送信するスパムメールの典型的な特徴です。
特に、携帯メールのキャリアは、リターンメールが一定の割合を超え続けると、送信を制限される「キャリアブロック」を受けてしまいます。
メルマガ配信ツールで、リターンメールを自動で削除出来るのなら、必ず設定しておきましょう。
手動で削除が必要な場合も、一斉送信をする前に削除をし、出来る限りクリーンなリストに送信するように気をつけましょう。
迷惑メール報告が増えると、このように弾かれてしまいます。
11.登録にダブルオプトインを採用する
ダブルオプトインとは、メルマガ本登録の前に、仮登録メールを送り、そこに記載したURLをクリックして、はじめて正式に登録が完了する方式です。
ダブルオプトインを導入すれば、ユーザーが間違ったアドレスを登録したり、ロボットによる自動登録を減らすことができます。
また、携帯から迷惑メール受信設定をしているユーザーに、設定の見直しを促すこともできます。
これによって、リターンメールを大きく減らすことができます。
12.メルマガの解除方法を明示する
メルマガを発行していると、読者数を減らしたくないあまり、つい解除の案内をしたくないという心理が働いていしまいます。
しかし、この発想は絶対にやめましょう。
解除したい読者が、今後も読み続けてくれる可能性はほとんどありません、。
それどころか、解除したいのに解除できない読者は、「迷惑メール報告」してしまいます。
Gmailはワンクリックですから、めちゃくちゃ簡単です。
迷惑メール報告によって、その読者にだけ届かなくなるだけならいいのですが、報告が一定の割合に達すると、迷惑メールフィルタが学習して、メルマガ自体を迷惑メールとして認識してしまいます。
そうなってしまったら、回復するのは容易ではありません。
だから、迷惑メール報告をされるぐらいなら、さっさと解除してもらった方がいいのです。
分かりやすい場所に、できればワンクリックで解除できる仕組みを導入しましょう。
13.良いコンテンツを送信する
多数の読者から「迷惑メール報告」を受けると、「多数のユーザーが同様のメッセージを迷惑メールとして報告しています」というアラートが出て、迷惑メールフォルダに送られてしまいます。
迷惑メールとして報告されてしまうのは、そのメルマガに価値がないからです。
読者は、解除するのも面倒だから、二度と受け取らないように、迷惑メール報告をします。
これを避けるためには、良いコンテンツを配信することが一番ですl。
良いコンテンツを送っていれば、読者はあなたのメルマガを心待ちし、高い確率で開封してくれます。
万が一迷惑メールフォルダに入ってしまっていても、受信フォルダに入るように再設定をして、このメールが迷惑メールではないことをgoogleに教えてくれます。
逆に、広告ばかりのメールや、役に立たないコンテンツを送りつけてくるメールは、最初は受信フォルダにきちんと届いても、そのうち誰も開封してくれなくなり、迷惑メール報告が増え、近いうちに迷惑メールフォルダに入ってしまうのは避けられません。
14.自主配信する
13個と言いながら、肝心なことを書き忘れていたので、14個目に追加します。
メルマガを配信するには、無料メルマガサービスや月額制の高機能メールASPなどがありますが、これらのサービスは、他のユーザーが悪さをするおかげで問答無用で迷惑フィルタに弾かれることがあります。
「届く」を売りにしているメールサービスも同様です。
だから、届くメルマガにこだわるならば、配信ソフトを購入し、自分で借りたレンタルサーバーから自分のドメインで送信するべきです。
集客部のメルマガは、エックスサーバーとメール商人の組み合わせで配信していますが、これで問題なく届いています。