HPやネット広告よりもDMに力を入れたほうが集客できる場合もある
私は自分のことをウェブマーケティングの専門家と称していますが、決してネットやホームページ(HP)が最強の集客ツールだとは思っていません。実際、ネット集客には多くの欠点があると感じています。
例えば、ネット集客には以下のような問題点があります。
アクセス数の変動が激しい
ホームページに書かれていることが信用されにくい
読んでいる人の集中力が低い
インターネットに接続していない人には届かない
これらの欠点から、業種によっては、HPにお金と時間をかけるよりも、他の方法から始めたほうが良い場合がよくあります。その一つの方法が、ダイレクトメール(DM)です。ハガキや封書で自宅のポストに届く、あのDMです。
「いまさらDM?」と思うかもしれませんが、やり方を工夫すれば非常に効果があります。実際に手に取って触れることができる「紙」の信頼度は、非常に高いのです。
例えば、航空券やコンサートのチケットを購入したとき、eチケットでは不安になることはありませんか?また、書籍のダウンロード版ではなんとなく損をした気分になりませんか?重要な書類はPDFではなく印刷した紙で保存したくなりませんか?
こういった不安感が、インターネットにはつきまといます。人間は、手に取って触れることができないものを信頼しづらい傾向があるのかもしれません。特にネットや電子機器に慣れていない方は、なおさらその傾向が強いでしょう。
だからこそ、DMの出番です。実際、これだけネットが普及してもDMはなくなっていません。それどころか、ネットを代表する企業も積極的にDMを利用しています。
例えば、グーグルは新しい有料サービスや広告主を勧誘するためにハガキのDMを送ってきます。また、ネット印刷で業界を席巻したラクスルも、テレビCMやネット広告と併用しながら、既存客にはハガキで割引クーポンを送っています。
こういった事例を数多く知っているため、私が集客相談を受けると、まず「DMを出しませんか?」と提案することが多いです。例えば、東京湾で船釣りを行っているある船宿さんは、私が作成したDMを100通送っただけで10人の集客に成功し、10万円の売り上げを達成しました。また、私のクライアントの美容室は、HPにほとんど力を入れず、ひたすらDMを送り続けて成長を遂げています。
このような成功例は他にもたくさんあります。あなたのビジネスでも、DMを利用することができないでしょうか。ネット集客に試行錯誤するよりも、まずDMを出すことから始めたほうが、利益に直結するかもしれません。