リフォーム会社がネット広告(リスティング広告)で問い合わせや見積もり依頼を増やす方法
PPC広告とは?
PPC広告(Pay Per Click広告)は、クリックされるごとに料金が発生するインターネット広告のことです。Google広告やYahoo広告を代表とするこの手法は、検索結果やWebサイト上、SNS、YouTubeなどさまざまな媒体に掲載されます。リフォーム会社にとっては、地域密着型ビジネスの特性を活かし、地元の見込み顧客へ効果的にアプローチできる強力な集客ツールです。
月々の広告費の目安と戦略
PPC広告の魅力の一つは、予算を柔軟に設定できる点です。月1万円から始めることも可能ですが、広告効果の検証や改善を行うには、ある程度の出稿量が必要です。
- 年商1億円規模のリフォーム会社であれば、月10万円前後の広告費が適切です。
- 年間では約120万円の投資となり、売上に対して現実的な範囲です。
- 効果が見え始めたら、段階的に広告費を増やすのが基本戦略です。
広告費別・運用戦略のポイント
月10万円以下の場合
- Google広告やYahoo広告の検索広告に絞る
- リターゲティング広告(訪問者への再アプローチ)も併用
- 「○○市 キッチンリフォーム」など、地域キーワードを必ず含める
- 成果に直結するキーワードに集中し、無駄な出稿は避ける
月10~30万円の場合
- 検索広告とリターゲティングを軸に、ABテストやエリア拡張を実施
- 今すぐリフォームを検討していない「潜在顧客層」にもアプローチ可能
- ブランド構築や長期的な関係構築が視野に入る
月40万円以上の場合
- YouTube広告、Meta広告(Facebook・Instagram)の活用も検討
- 検索広告に加えて、興味関心ベースのディスプレイ広告に挑戦
- 新しい市場やキーワードの開拓に予算を振り分ける
- 「認知→比較検討→成約」までの一貫した広告戦略が求められる
ターゲティング設定の基本
地域ターゲティング
リフォーム業は地域密着型ビジネスのため、Google広告では「拠点からの距離指定」、Yahoo広告では「市区町村名」を使って配信エリアを絞りましょう。目安としては、拠点から半径30km以内が効果的です。
年齢ターゲティング
顧客の中心層は40代〜60代が中心です。広告配信は30代以上に絞ることで、より無駄の少ない訴求が可能になります。
所得層のターゲティング(Google広告)
Google広告では「推定所得層」を使って、購買力のある層へ絞り込みができます。リフォームは持ち家層がターゲットなので、下位20%を除外しても問題ありません。
性別設定
家庭内の意思決定には夫婦や家族が関与するため、男女ともに広告を配信するのが基本です。
検索広告の設計と戦略
キーワード設計
- サービス別にキーワードを設定(例:「浴室リフォーム」「トイレ交換」「手すり設置」)
- 「○○市 外壁塗装 見積もり」など、地域名+ニーズのあるワードを優先
- トップページではなく、サービスごとのランディングページに誘導する
クリック単価の目安(2025年)
リフォーム業界は競争が激しく、クリック単価は400~900円前後が相場です。特に水回りや外壁塗装のキーワードは高騰しやすい傾向にあります。
広告文作成のポイント
- 地域名+サービス内容+独自の強み(USP)を明記する
- ユーザーの検索意図に合わせた広告文を複数パターン用意
- 「最短3日で施工」「累計1000件以上の施工実績」などの決定打を盛り込む
ディスプレイ広告の活用法
ディスプレイ広告は「今すぐリフォームしたい」という顧客層には向きませんが、認知拡大や再アプローチに非常に効果的です。
- リターゲティング広告:過去にサイト訪問したユーザーに再アプローチ
- 購買意欲が高いユーザー向けセグメント配信(Googleディスプレイネットワーク)
- YouTubeやInstagramの短尺動画広告も検討の価値あり
成果を左右するランディングページ(LP)の作り方
広告から誘導されるLPの品質が、コンバージョン率を大きく左右します。
LP制作のポイント
- 1サービス=1ページで構成する
- スマートフォン対応は必須(アクセスの半数以上がスマホ)
- 信頼感あるデザインで安心感を与える
- USP(独自の強み)を明確に伝える
- お客様の声、施工事例、保証制度などを掲載して安心材料を増やす
まとめ
PPC広告は、リフォーム会社がオンラインで集客を強化するために非常に有効な手段です。少額からスタートし、効果を見ながら戦略的に拡大することで、安定した問い合わせ獲得と売上アップが見込めます。広告運用だけでなく、LPの最適化や地域に応じたターゲティングも重要な要素です。ぜひ今回のガイドを活用し、御社の広告戦略にお役立てください。
自社ホームページの問い合わせや見積もり依頼を増やす方法